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    赤松盆栽 針金掛け

    針金掛けは面白い。

     

    赤松盆栽

    整姿前 

     

    赤松盆栽

    整姿後

     

    針金を掛けるとまったく別の樹に見える。

    今回は盆栽らしい樹形を目指しつつ、赤松らしい柔らかさを引き出せるように掛けたつもりです。

     

    針金掛けは数時間でできますが、今後半年から一年かけて形が固定されます。
    実際は管理、培養などの時間が非常に大切です。

     

    「時間が盆栽をつくる」とよく言います。
    針金を掛けると自分が作った気になってしまいますが、本当はその樹がもっている資質をちょっと引き出すお手伝いをしているだけなんでしょうね。

     

    盆栽の技術はもちろん必要で針金掛けもその一つですが、あまり見た目ばかりに囚われないように、一つひとつの樹を未来に繋いで行く為に日々の管理をしっかりとやっていきたい。

  • bonsai

    まだまだ紅葉の季節

    コバノズイナ

    コバノズイナです。

     

    ユキノシタ科ズイナ属の落葉低木で紅葉はモミジ、ハゼ、ニシキギなどに引けを取らないほど綺麗です。

     

    何度も針金を掛けて整姿しています。

    先日針金を外してみましたが、まだまだ効きが甘いようです。

     

    今回は丸一年掛けっぱなしで、鉢も大きくしっかり培養しましたが、枝の性質上かなり戻りました。

     

    樹の種類によっては針金の効き具合は違います。
    特性としてモミジやナラなどの堅い樹は効きが早く、このズイナやタモ、ツル植物などは効きが遅いと思います。

     

    タモは木材としてバットになるくらい粘りのある樹なので針金掛けも根気がいります。
    反対にモミジは木材のメープル材として考えると堅木である事が分かります。ノコギリで切ったり、カンナをかけた事のある方は分かると思いますがカチカチです。

     

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    コバノズイナの花

    5月~6月頃にリョウブに似た花を咲かせます。

    この花は茶花として良く使われています。

  • bonsai

    リンゴ!リンゴ!姫リンゴ!

    ご近所さんの一番人気はこれです。

     

    姫リンゴ盆栽

    盆栽に馴染みのない方もすごく興味を持ってくれます。
    小さなリンゴに老若男女問わず足を止めて見て行かれます。

     

    姫リンゴの実には毎年ワクワクさせられます。

     

    姫リンゴ

    今年の実は昨年より少し少なめですが、それでも沢山なってくれました。

     

    姫リンゴはホントに簡単に実が付くので面白いです。

     

    実を生らせるポイントは
    1.剪定は花後遅くとも6月上旬までには終わらせる(冬季剪定の場合は花芽を確認しながら行う)
    2.肥料は窒素分を少なめ、リン酸分を多めで春と秋(夏は絶対に与えない)
    3.夏に花芽分化するので、よく日に当てる
    4.花芽分化期に水を切らし気味にすると分化し易いが枯らさない様に注意する
    5.分化には葉が必要なので、病害虫予防を徹底する(バラ科なので要注意)
    6.自家結実性が弱いのでミヤマカイドウなどを近くに置いて授粉させる
    7.花から実になる間は水切れさせない
    8.生育は旺盛なので植え替えは1~2年で行うが、鉢を大きくし過ぎない

     

    こんなところを注意すると沢山実がなると思います。

    ちなみに花もピンクでとても綺麗です。

     

    こういう盆栽というか植物を何気ない普通の生活に取り入れてもらえるようになったらいいな。

    盆栽はまだまだ一部の限られた人たちの楽しみという気はしている。
    ごくごく当たり前に音楽を聴いたり、本を読んだりするのと同じ感覚で盆栽が日常に溶け込んでいく、そんな未来を作って行きたいを思っている。

     

    盆栽はホントに楽しい。この楽しさは伝統盆栽、ミニ盆栽、苔玉を問わず同じで優劣はないと改めて思う。

     

    もちろん盆栽が文化である以上、権威や格式は不可欠なものだと思うけれど、
    八百日としては毎日の生活を共に過ごしていける事が盆栽として一番大切なことだと感じている。

  • bonsai

    葉物盆栽 モミジ

    モミジ盆栽 紅葉

    今年の秋は非常に寒いです。

    夜と日中との気温が違い過ぎて体を壊しそうになる。

    人には厳しい気温の変化ですが、紅葉する植物(特に葉物盆栽)にとっては大切な季節の過程です。

    紅葉は昼夜の温度差が大きいほど綺麗に色付きます。

    モミジ盆栽

    11月頃には真っ赤になっているかも。

     

    このモミジの盆栽は今年の夏に針金を部分的に掛けて微調整してある。
    さらに元々の正面からすれば裏側でもある。

    針金は掛け方を間違えるとその樹が持っている味や雰囲気、特質を壊しかねないので、針金を掛ける時はいつもすごく集中している。

    当たり前ですが、同じ樹はありません。

    それならば同じ樹形作りをする意味もない訳で、それぞれの生い立ちに合わせた盆栽としての立ち位置があると思うのです。

    こういう雰囲気の樹は柔らかさが非常に大切で、枝を曲げ過ぎないようにしている。来年、再来年と枝が増え、全体のボリュームが増すともっと良くなるはずです。今後が楽しみです。

  • diary

    鉄遊び その2

    鉄

    ずっと鉄に惹かれている。

     

    たぶん変化の速度が合っているんだと思う。

     

    育てるというか見届けるというか

     

    金属の経年変化はそれぞれに魅力があるので、その特性を楽しめるようにしたい。

     

    鉄は錆びる。水は大敵。それでも使いたくなる。
    錆びて朽ちていく過程で見せる瞬間の表情に魅せられているんだと思う。

     

    結局、樹でも金属でも古くなればなるほど味が出るものが好きなんだろうな。

     

    これは人にも言える事かも。
    昔から早く歳を取りたいを思ってきたけど、盆栽を始めてからはさらにそう思う。
    作っている樹の十年後、二十年後の姿が早く見たいとワクワクしている。

     

    三十年後も盆栽を作り続けていられるように、毎日しっかりと樹と向き合って行かなくてはと鉄錆を見て思うのでした。

     

    鉄錆