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植え替え
春の植え替えもあと少しで終わりそう。
ほんとこの季節は盆栽が一番忙しく、重要な期間。
この黒松は手に入れた時から懸崖で作ろうと思っており、タイミングよく鉢が手に入ったので早速、植え替え。
鉢は深くなっていますが、幅が狭くなった分、根を半分以上剪定しています。
針金掛けは秋までしっかりと樹勢を回復させてからです。これからの管理次第で良くも悪くもなるのが盆栽だから、夏にしっかりと芽切りが出来るまで回復させて、10月下旬には出揃った短い葉があれば完璧です。
深い鉢は根止めがすごく大変ですが、盆栽にとって要の作業なので手は抜いていません。
鉢底から2.5㎜の長い針金を通して固定しています。用土は重くなる事と水はけを考えて、底から10㎝以上は軽石と赤玉大粒を入れています。
通常、浅鉢よりも深鉢の方が排水は良いのであまり気にする必要はないのですが、不必要に土を入れて重い盆栽になる事を避けています。元はこんな感じ。葉透かしだけした状態。
これはこれで悪くはない。黒松としては細幹ですが、鉢が幹の細さを補っており、一体として鑑賞したときには鉢の力強さや重さと黒松の葉の硬さや幹の荒れ方がバランスよくなると信じています。
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盆栽 長寿梅
素材から盆栽にする為にそれなりに時間がかかりました。
まだまだ若い木ですが、少し面白くなってきた。
長寿梅は株立ちに育つ性質があるので、盆栽ではほとんど株立ち樹形で作られています。
もちろんこの樹もそうなんですが、次はもっと色々とチャレンジしてみようかな。
八百日は歴史のある盆栽園でも、大きな園芸店でも無いので、盆栽の樹格や量や価格の面では出来る事は限られています。
そんな中で八百日らしさとは「何か?」と考えてみると、
一言では書けませんが、世の中に残っている素晴らしい盆栽。いつか手に入れたい盆栽。人から人へと受け継がれる盆栽。
そんな盆栽を八百日も作る。
樹齢数百年の盆栽から見れば、まだまだですが、やれる事はこれしかないですね。
一世紀経った後も誰かの手で大切にされる樹を残せれば成功です。
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衝動買い
可愛いな。
蕾をみて衝動買いした庭桜。
今まであまり気にして見ていなかったので、花が開いてびっくり。
こんな花の咲く盆栽を作れたら、盆栽に興味を持ってくれる方が増えそうだな。
という事で、今年はこれを親木に挿し木で苗を作る事にしました。
盆栽や苗は仕入れた方が圧倒的に早いのですが、生産者減少の話は行く先々で伺うので、製作ではなく生産する事も少しずつでもやって行こうと思います。ほんとちょっとずつですが。
とにかく、この木の将来のイメージもすでにあるので、今から楽しみ。