bonsai
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いろどり
ただただ美しい
紅葉は昼夜の寒暖の差や日当たりによってさまざまな色彩に変化します。
最終的には赤くなるのもが多いですが、これは秋の限られた数日のみの表情です。デザインされたものではなく、偶然できた結果的な色は良くも悪くも、
その木が発するありのままの質感な訳で、虫食いやキズも含めて、なにより自然に感じる。 -
変化
少しの手助けと、日々の管理でここまで。
整姿後2年
整姿前
ガレていた赤松を植え替え養生したのち、整姿後2年でここまで形になりました。
針金は1年で外し、効きの弱かった下枝に引きを入れて微調整。樹勢も回復しているので、芽切りをしっかりと行い、芽数も増えている。
毎日盆栽に触れていると、色々と想像を膨らましワクワクする事がよくあります。
その思い描いた姿も実行しなければ形になる事はなく、最初のその衝動を大切に一つひとつ焦らず取り組んでいます。 -
文人
線でみせる木
樹種:ヤマコウバシ
盆栽では幹が細く、枝葉が少ない、ちょっと洒落た樹形を文人木と呼びます。
現代の住宅やインテリアと合わせ易く、管理もしやすいと感じます。葉が少ない分、枝配りには繊細な感覚が必要となり、ほんのわずかな角度の違いで驚くほど印象が変わる為、非常に職人魂をくすぐる樹形です。
八百日では文人木や文人懸崖をよく作っています。
雰囲気を出すのが難しい反面、出来上がれば飾り映えするかっこいい樹形です。ちなみに、ヤマコウバシは枯れ葉を春まで付けている事が多く、冬の寒樹(葉が落ちた姿)の棚場の中に佇む姿は文人木ならではの美しさです。
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手入れ
糸魚川真柏の針金掛け
盆栽は枝を下げる事が基本にある。
が、すべてを下げても味わいがない。
もともと木が伸びようとしている方向を調べ、
幹元から順に枝を辿る。真柏の良いところは2~3年でそこそこ形になるところ。
整姿と同時に葉透かしを行い一度リセットする。
針金が食い込み始める頃には葉も出揃い始め、
もう一年待てば、飾れる。この木は整姿前から3年目、真柏の面白さがやっとわかってきた。
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老爺柿
今年は豊作。うれしい。
一昨年も豊作で昨年は裏年だったのか3個しかならなかったが、一年おきの楽しみも良い。
昨年鉢を5分の1のサイズに植え替えしているので、樹勢の衰えを心配していたが、何も問題なく生育している。
老爺柿はオス木とメス木があり、この木もオス木を近くに置いている。
これは明確な違いではなく、雌花、雄花の咲く量が木によって違うだけの分類だと聞いた事がある。
そのため、メス木だけでも実を付ける事もある。やっぱり花や実はこころを惹きつける。
実の生った老爺柿の美しさを再確認しました。