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木五倍子(キブシ)
せっかく綺麗に紅葉していたのに、急な雪で落葉してしまった。
残念。
写真はキブシの盆栽です。
早春に黄色い花を咲かせてくれます。
蕾も薄っすらと黄色で落葉した姿もなかなかのもの。個人的に好きな花木かな。
正月の松竹梅盆栽に入れたくなる。というかよく使っています。それにしても、今日は冷えました。
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老爺柿 (ロウヤカキ)
盆栽で柿と言えば、この老爺柿が代表的です。
中国原産の姫柿で実が小さく先端がとがっているのが特徴です。
品種数が多く色や形は幅広くあります。
春、5月頃に花が咲き、実はもちろん秋から冬にかけて鑑賞します。
ロウヤ柿は雌雄異株なので、しっかりと実を生らせる為には雄木が必要となります。
ちなみに、柿は本来一本でも実を付ける品種が多いんです。
町中の柿の木を見れば分かると思いますが、ほとんど一本だけ植わっています。
しかもちゃんと生ってますよね。
ロウヤ柿も雌雄異株と言いつつも、必ずしも雌花、雄花のどちらかしか咲かない木という訳ではなく、実が付くこともあります。
とはいえ、たくさん実を生らせるためには複数本(雄木も雌木も)あった方がいいのは確かです。
雌花と雄花の違いは簡単に区別できますので、花が咲いたときにご紹介します。
柿は葉が落ちてからの方が風情があるので今からが楽しい季節です。
柿盆栽は色々と種類がありますが、園芸品種よりもやはり原種の方が人気があります。
実が大きく丸い山柿も老爺柿とは違う魅力があります。
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カリンの紅葉
ひとくちに紅葉といっても樹種によってやっぱり違うなぁ
今の時期だけ
ちゃんと気にしていないと見逃してしまうほどです。
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紅葉のメカニズム
モミジが次々と紅葉している。
綺麗だなぁ
今日は紅葉について少し。
紅葉とはそもそもどういった原理で起こっているのか?についてです。
まず、植物の葉にはクロロフィル(葉緑素)と呼ばれる緑の色素と、カロチノイドと呼ばれる黄色の色素があります。葉緑素は光合成作用を行うのに必要な色素です。
カロチノイドより葉緑素の量が多い為、葉は緑色に見えています。
秋になり気温が下がり、日照時間が少なくなるに従って、光合成作用の効率が悪くなります。
落葉樹はこの時期に葉を落とすための準備を始めます。まず葉緑素の分解が始まります。
さらに葉の付け根(枝と葉の接点)に離層にという壁が作られます。離層によって葉に残っていた葉緑素が作った糖などが堰き止められ、それが赤い色素を持つアントシアニンへと生合成されます。
紅葉の赤色はアントシアニンの色素の色です。
これが葉が赤くなる紅葉の原理です。(すごく簡単な説明ですが)
イチョウなどの黄葉は、葉緑素が分解された事で、緑色に隠れていた黄色い色素を持つカロチノイドが表面へ現れる為です。(イチョウなどはアントシアニンが出来ない)
紅葉を綺麗にさせるための条件として良く言われているのは、
1.最低気温の低さ8~5℃以下
2.昼夜の温度差が大きい 日中20℃以上で夜間8~5℃以下
3.日当たりが良い事
4.空気中に適度な湿度があること
すべてアントシアニンの合成に必要な条件という訳です。
ちなみにアントシアニンといえばブルーベリーですが、あの青色もアントシアニンの色素です。pHなどの影響で赤や紫、青といった色幅を持ちます。
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モミジ盆栽の紅葉
10月まではまだ緑が残っていたのに、現在は真っ赤です。
すこし葉焼けしていたので、心配していましたが、すごく綺麗に紅葉して嬉しくなります。
常緑樹、落葉樹ともにそれぞれ良さがあるけど、四季の変化を楽しむなら落葉樹ですね。
特に紅葉が綺麗な樹種は楽しい。そういう木は葉自体がやわらかく綺麗なので、芽だしや新緑も見ごたえがあります。完成している盆栽は寒樹(冬季の落葉した姿)も鑑賞できるし、ホントに一年中飾れます。
(本格的な葉物盆栽は葉姿よりも葉が落ちた姿「寒樹」を前提に樹づくりしています)