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盆栽 ヤマコウバシ針金掛け
今は雑木の針金掛けの適期なので時間を作っては針金を掛けています。
出来る期間が限られているので、優先的に行っています。
盆栽の針金掛けの目的は何かというと
まず、造形的な要素があります。
樹形を整えて、大木を表現する事が盆栽の醍醐味な訳ですから、剪定よりも短期間にそれに近づける事が可能な技術が針金掛けです。
もちろん生育面でみても、各枝に均等に日を当てる、風通しをよくする、樹を老化させるなど色々と効果があります。

針金掛け前

針金掛け後
雑木の針金は食い込みが早いので、幹に傷が付かない様にチェックしながら、少しでも食い込みが見られたらすぐに外します。
樹にもよりますが、今の時期なら1ヶ月~1ヶ月半程でしょうか。
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盆栽の病害虫予防について
盆栽を育てて行く上で、大切な日常管理の一つに消毒があります。
何年も育てていた樹が病害虫によって枯れてしまう事は起こりうることです。
そうならない為には日々気を付けていくしかありません。
病気はうどんこ病、黒星病、ウイルス病、ガンシュ病など
害虫はアブラムシ、ハダニ、ヨトウムシ、カミキリムシ、コガネムシ、ナメクジなど
樹種によって発生する種類は色々と違いますが、共通して注意すべき事は次のことです。
・盆栽を置く環境を整える
台に置くなりして、日当たりと通風を確保する。
・樹の樹勢をつけて病害虫に罹り難くする
適切な肥料と日照条件など
・日常的に観察して、変化に気づく事
水やりをしながらよく見る
・春~秋は定期的な薬剤散布を行う
虫や菌が活発な期間なので予防も兼ねて、早めに行う
・冬には石灰硫黄合剤の散布
倍率に注意しながら休眠期にやっておくと病害虫予防に効果的です。
・落葉時に枯れ葉などを徹底的に除去する
春まで菌や虫を持ち越さない為
薬剤は散布するタイプと鉢に置くタイプがあります。
散布タイプ
殺虫剤:オルトラン乳剤、スミチオン乳剤、マラソン乳剤など
殺菌剤:トップジンM、ダコニール、エムダイファー水和剤など
株元散布タイプ
殺虫剤:オルトラン粒剤、モスピラン粒剤など
株元散布のタイプはあまり大きな木には効果が無いようですが、盆栽には使い易いと思います。
水和剤を使うときは展着剤を入れて下さい。乳剤には不要です。
また最近ではスプレー型の汎用タイプも沢山ありますので、消毒のハードルがグッと下がった気がします。
どの薬剤を使用するにしても言えることですが、毎回同じ薬を使うのではなく、数種類をローテーションしていく事で抵抗性が出にくくなります。
< 注意 >
薬剤散布の際は、必ず手袋、マスク、メガネを着用してください。
また散布の時間は早朝か夕方の風が少ない日の、数時間は雨が当たらない時を選んでください。
長く盆栽を楽しむ為には消毒は欠かせませんが、消毒で体を悪くしないようにしっかりと防除するようにしましょう。
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照明の工夫
植物はいつ飾るものなんだろう。
自分自身の為に、日々の癒しの為に飾る事ももちろんあるとは思うけど、誰かを「おもてなし」する為に飾りたいと個人的には思っています。
よく「部屋の中に置ける植物ってなんですか」と質問を受けます。
また「盆栽は室内では難しいですか」とも聞かれます。
そんな時はこう答えるようにしています。
盆栽や山野草などは基本屋外管理ですが、ここぞという場面で誰かをお迎えする時のおもてなしの道具として盆栽を飾って下さい。と伝えています。
毎日同じ樹を飾るのではなく、数種類を数日おきにローテーションしていく事で樹にとっても負担が少なくなり、十分生育できると思います。
部屋の中に飾る場合は時間や場所にもよりますが、照明を当てる事もあるかと思います。その時は是非、いろいろな種類の照明器具を試して見て下さい。
光の色や強さ、種類によって、同じ植物が違った見え方をしてくれます。
写真は和蝋燭です。

電気の照明とは違う暗さと独特の炎の揺らぎがあります。
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松の芽切り 短葉法
盆栽には色々な技がありますが、重要な技術の一つに短葉法と呼ばれる方法があります。
今時期がちょうどその時なので、盆栽屋さんなどではせっせと松の芽を切っていると思います。
短葉法(一般的には芽切りと呼ばれています)とはどのような方法なのかと言いますと、漢字そのままですが葉を短くする方法です。
そもそもなぜ、葉を短くしなくてはならないのか?
松の中で黒松、赤松は春から秋までそのまま順調に生育すると、10cm以上も芽が伸びる事もあります。庭植えの松などでは30cm以上のものも見かけます。
当然、芽が長いと葉も長くなります。
盆栽は小さい樹形の中に大木を感じ取るものですから、全体のスケールから葉の長さは盆栽それぞれに自ずと決まってきます。しかし、黒松赤松は一年で樹形を崩してしまう程の生長を遂げますのでそれなりの技術が必要となる訳です。
芽切りの手順です。
7月前後(赤松は少し早め、黒松は7月上旬)を目安に松の新芽を元から切り取ります。その後、2番芽が芽吹きだしますので数芽残して欠き取ります。
10月上旬程までに短い葉が出揃う事になります。
作業はこれだけです。
しかし、これがなかなか難しいものなのです。
芽切りとはせっかく伸びた芽を強制的に取って、もう一度出させる事で短い葉にする方法です。松にとってはとても過酷な作業となります。
弱った樹を芽切りするとまず2番芽は出てきません。その結果、その枝が枯れたり、再来年まで芽切りが出来ない様な状態になってしまいます。
( 芽を切る際は一つひとつの芽を見て切る芽と残す芽を判断して下さい )
ですから一番大切なことは、まず樹勢をつけることです。
その為に黒松赤松は肥料を多めにして力を蓄えさせます。
肥料は春からはもちろんですが、前年の秋にもしっかりと与える事が大切です。
また、芽切り後は無肥で管理します。
しっかりと肥料を効かせる為には、樹が肥料を吸収できることが前提となりますので、一年を通して十分な日と風が当たる環境で管理します。

芽切り前

芽切り後
※短葉法が考案される前までは、水と肥料を少なくする事で葉を短くしていました。
今年は芽切りが出来ない樹などを冬に鑑賞する場合はこの方法で管理します。
また、五葉松などはもともと葉は短いので芽切りは行いません。
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盆栽の肥料のやり方
肥料は何の為にあげるのでしょか?
もちろん植物に栄養を与えて元気よく育ってもらう為です。
盆栽の肥料は他の草花や野菜に比べれば少ないと思いますが、一般的な盆栽のイメージよりは意外と多く与えているかもしれません。
盆栽は締めてつくる物とされています。
そのために肥料をほとんど与えない方もいるかもしれませんが、そもそも盆栽の用土はその他園芸や庭植えのものと比べると極端に肥料分が無く、水持ち、肥料持ちも悪いので、適切に人の手によっと栄養を与える必要があります。
※とは言っても肥料を与え過ぎは根腐れや無駄な徒長で逆に樹が弱る事がありますので、あくまで「適切」に与える事が重要です。盆栽は水も肥料もしっかりと管理する事で締まった樹形を作っていきます。
< 与える時期 >
基本は春3,4月と秋9,10月
松の芽切りなどを行うものは5,6月も与える
特に秋は冬に向けて体力を付ける時期なのでほとんどの樹種で春より多めにします。
また、葉を小さくしたい樹などは春にあまり多く与えないようにします。
真夏は与えない方が安全です。
花物盆栽は花のあとにお礼肥えをします。
実物盆栽は実がある程度大きくなるまでは控えます。
< 肥料の種類 >
基本は油粕で大丈夫ですが、花や実を鑑賞するものはリン酸分(骨粉など)が多いものを選ぶと花付きが良くなります。また化成肥料をお使いいただいても良いのですが、油粕などの有機質肥料と比べると即効性が強いので与える量に注意してください。
液肥は春から秋に掛けて月に1~2回程度与えても良いですが、規定の希釈倍率よりも薄めに与えた方が安全です。梅雨時などの固形肥料が腐りやすい時に有効です。
< 注意点 >
まず絶対条件として健康な樹にのみ与えて下さい。
病気や水枯れ、根腐れなどで弱った樹に肥料を与えると逆効果です。
植え替えしたばかりの鉢は1か月弱は無肥で管理します。
特に根を切る植え替えをした場合などは要注意です。
何事もやり過ぎは禁物です。
早く樹を大きくしたい気持ちを抑えてゆっくりと育てて行きましょう。