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盆栽の病害虫予防について

盆栽を育てて行く上で、大切な日常管理の一つに消毒があります。

何年も育てていた樹が病害虫によって枯れてしまう事は起こりうることです。

そうならない為には日々気を付けていくしかありません。

病気はうどんこ病、黒星病、ウイルス病、ガンシュ病など

害虫はアブラムシ、ハダニ、ヨトウムシ、カミキリムシ、コガネムシ、ナメクジなど

樹種によって発生する種類は色々と違いますが、共通して注意すべき事は次のことです。

・盆栽を置く環境を整える

台に置くなりして、日当たりと通風を確保する。

・樹の樹勢をつけて病害虫に罹り難くする

適切な肥料と日照条件など

・日常的に観察して、変化に気づく事

水やりをしながらよく見る

・春~秋は定期的な薬剤散布を行う

虫や菌が活発な期間なので予防も兼ねて、早めに行う

・冬には石灰硫黄合剤の散布

倍率に注意しながら休眠期にやっておくと病害虫予防に効果的です。

・落葉時に枯れ葉などを徹底的に除去する

春まで菌や虫を持ち越さない為

薬剤は散布するタイプと鉢に置くタイプがあります。

散布タイプ

殺虫剤:オルトラン乳剤、スミチオン乳剤、マラソン乳剤など

殺菌剤:トップジンM、ダコニール、エムダイファー水和剤など

株元散布タイプ

殺虫剤:オルトラン粒剤、モスピラン粒剤など

株元散布のタイプはあまり大きな木には効果が無いようですが、盆栽には使い易いと思います。

水和剤を使うときは展着剤を入れて下さい。乳剤には不要です。

また最近ではスプレー型の汎用タイプも沢山ありますので、消毒のハードルがグッと下がった気がします。

どの薬剤を使用するにしても言えることですが、毎回同じ薬を使うのではなく、数種類をローテーションしていく事で抵抗性が出にくくなります。

< 注意 >

薬剤散布の際は、必ず手袋、マスク、メガネを着用してください。

また散布の時間は早朝か夕方の風が少ない日の、数時間は雨が当たらない時を選んでください。

長く盆栽を楽しむ為には消毒は欠かせませんが、消毒で体を悪くしないようにしっかりと防除するようにしましょう。