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盆栽の肥料のやり方

肥料は何の為にあげるのでしょか?

もちろん植物に栄養を与えて元気よく育ってもらう為です。

盆栽の肥料は他の草花や野菜に比べれば少ないと思いますが、一般的な盆栽のイメージよりは意外と多く与えているかもしれません。

盆栽は締めてつくる物とされています。

そのために肥料をほとんど与えない方もいるかもしれませんが、そもそも盆栽の用土はその他園芸や庭植えのものと比べると極端に肥料分が無く、水持ち、肥料持ちも悪いので、適切に人の手によっと栄養を与える必要があります。

※とは言っても肥料を与え過ぎは根腐れや無駄な徒長で逆に樹が弱る事がありますので、あくまで「適切」に与える事が重要です。盆栽は水も肥料もしっかりと管理する事で締まった樹形を作っていきます。

< 与える時期 >

基本は春3,4月と秋9,10月

松の芽切りなどを行うものは5,6月も与える

特に秋は冬に向けて体力を付ける時期なのでほとんどの樹種で春より多めにします。

また、葉を小さくしたい樹などは春にあまり多く与えないようにします。

真夏は与えない方が安全です。

花物盆栽は花のあとにお礼肥えをします。

実物盆栽は実がある程度大きくなるまでは控えます。

< 肥料の種類 >

基本は油粕で大丈夫ですが、花や実を鑑賞するものはリン酸分(骨粉など)が多いものを選ぶと花付きが良くなります。また化成肥料をお使いいただいても良いのですが、油粕などの有機質肥料と比べると即効性が強いので与える量に注意してください。

液肥は春から秋に掛けて月に1~2回程度与えても良いですが、規定の希釈倍率よりも薄めに与えた方が安全です。梅雨時などの固形肥料が腐りやすい時に有効です。

< 注意点 >

まず絶対条件として健康な樹にのみ与えて下さい。

病気や水枯れ、根腐れなどで弱った樹に肥料を与えると逆効果です。

植え替えしたばかりの鉢は1か月弱は無肥で管理します。

特に根を切る植え替えをした場合などは要注意です。

何事もやり過ぎは禁物です。

早く樹を大きくしたい気持ちを抑えてゆっくりと育てて行きましょう。