植え替え
春の植え替えもあと少しで終わりそう。
ほんとこの季節は盆栽が一番忙しく、重要な期間。
この黒松は手に入れた時から懸崖で作ろうと思っており、タイミングよく鉢が手に入ったので早速、植え替え。
鉢は深くなっていますが、幅が狭くなった分、根を半分以上剪定しています。
針金掛けは秋までしっかりと樹勢を回復させてからです。
これからの管理次第で良くも悪くもなるのが盆栽だから、夏にしっかりと芽切りが出来るまで回復させて、10月下旬には出揃った短い葉があれば完璧です。
深い鉢は根止めがすごく大変ですが、盆栽にとって要の作業なので手は抜いていません。
鉢底から2.5㎜の長い針金を通して固定しています。
用土は重くなる事と水はけを考えて、底から10㎝以上は軽石と赤玉大粒を入れています。
通常、浅鉢よりも深鉢の方が排水は良いのであまり気にする必要はないのですが、不必要に土を入れて重い盆栽になる事を避けています。
元はこんな感じ。葉透かしだけした状態。
これはこれで悪くはない。
黒松としては細幹ですが、鉢が幹の細さを補っており、一体として鑑賞したときには鉢の力強さや重さと黒松の葉の硬さや幹の荒れ方がバランスよくなると信じています。