蝦夷松の盆栽
盆栽を作るのは時間が掛かります。
ある程度完成された樹を買えば時間短縮にはなりますが、
盆栽が好きな方は自分で作りたいという欲求が強いのではないでしょうか。
もちろん私もそうです。
どれだけ妥協せずに作り込めるか、集中するのは楽しいです。
樹を「つくる」というのが、盆栽のひとつの醍醐味ですね。
しかし初心者はやり過ぎる場合も多いです。
針金を掛けてあっちこっち曲げて、枝が枯れたり、芽が落ちたりはありがちな事です。
私もなんでもかんでも針金を掛けていた時期はあります。
今はだいぶ落ち着きましたので樹を見て掛けられる様には自制していますが、技術の習得期(もちろん今もそうですが)には特にその傾向が強いですね。
下の写真は蝦夷松の盆栽です。
購入したばかりの頃
盆栽園が持っていたものですが、当時はぼさぼさです。
剪定して枝と芽を整理して何回か針金を掛けて植え替えました。
3年後です。(蝦夷松の性質を理解するのに1年)
ある程度まとまってきました。
先日、針金を外しましたが、蝦夷松は新芽の上へ向かう力が強いので
もう一度針金を掛けて整姿します。
松柏類は形が付くまで時間が掛かります。
今回のものでも1年半は掛けっぱなしでした。
樹形の作り方は人それぞれ好みがありますが、いいものを作るにはそれなりの時間と手間と技術が必要です。だからこそ、盆栽は一度ハマるとやめられないんでしょうね。